「まずは,となりの大切な人の防災意識を変えよう」
石巻市 H.Sさん
どこで災害に遭うかは分かりません。「まさか自分がこんな目に遭うなんて…」,という声もよくニュースで耳にします。でも経験した自分だからこそ言えるのは,自分が災害に遭うのは,もうどこにいても否定できないということです。「まさか…」と言っているのは,少し遅いです。
たとえ今,内陸部に住んでいても,仕事や旅行で沿岸部に訪れた際に地震が起きたらどうするのか。これを考えておく必要があると思います。意識して,被災地の教訓を知ろうとしてほしいです。たくさんの資料館を訪れてみてください。教訓の蓄積が大切です。
そして,まず気づいた自分から,隣の大切な人,地域の人へ,そうやって身を守る行動が広がっていってほしいと思います。
「もっと上に逃げた方が良い」という地元住民の声に従い,避難した学校の生徒は助かりました。それは地域との普段からの関わり,信頼関係があったからこその出来事でした。想定以上の想定を考えることも必要ですね。